I.キャラクター総合部門 1-1.火野レイちゃん(美少女戦士セーラームーン セーラースターズ) 1-2.彼女に投票することに、なにか理由が必要だろうか?    ………いや、必要無い。    僕にとってそれは――人が息をすることと同じくらい――すごくアタリマエの   ことなんだ。 2-1.新城沙織(雫〜しずく〜) 2-2.退屈な日常に狂いそうなほどイヤけが差していた、自閉症気味な主人公が巻き込   まれた、“非”日常的な事件。    授業中に突然狂った言葉を叫びながら、自らの顔を爪で引き裂いたクラスメイ   ト。彼女が残した日記に来る日も来る日も書かれていた、   「今日も学校へ行く」、   という一行のメッセージ。    “電波”という謎のキーワードを主人公に語る、神秘的な少女「月島瑠璃子」    彼女の兄であり、生徒や先生からの信任も厚い細目の生徒会長「月島拓也」    おしゃべりで話上手、ロングヘアーでツリ目がちの元気な女の子「新城沙織」   彼女は事件に関係する出来事の目撃者として、進んでクビをつっこんでしまう。    童顔でメガネっ子の生徒会書記「藍原瑞穂」。狂ってしまった女生徒の親友だっ   た彼女は、そうなる前に気づいてあげられなかった罪悪感と、正気を取り戻すきっ   かけを探すために、事件の舞台へと飛び込んでいく。    教室、廊下、体育館、生徒会室、職員室…………そして屋上。    日常を表す“昼”と、非日常が支配する“夜”、2つの顔を持つ学校を舞台に、   伯父でもある現国教諭から頼まれた学園内での調査行が、主人公と3人の女の子   を巻き込み――同行した娘とのラブコメを交えながら――事件の核心をあらわに   し始める。    “電波”の意味。    校内で毎夜行なわれていた淫靡な宴。    事件の首謀者との対決。    逃げていた自分、逃げないことを決めた自分。    交わした約束。    壊れた心、閉じ篭った心。    狂喜と狂気。    兄妹の絆。    許すこと、許さないこと………。    そして、“退屈”で変わりばえのしない日常へと帰ってきた主人公が、目にし   た、“退屈な”世界にある色々な美しいもの。    屋上、フェンスを越え町並みを一望して瞰む、はるか高みにある空の青さ。    放課後の教室、暮れなずむ夕日の赤で染まった世界を見ながら………考える、   自分の傍らで微笑む娘を確かに護りたいと思った気持ち。    様々な人の様々な想い。    心の傷みが一粒の“雫”となって頬を伝い落ち、“涙”となった。                   :                   :    てことで、↑が「雫〜しずく〜」のストーリーダイジェストってわけです、ハ   イ。これでこのお話を知らない人でも十分に、↓の思い入れ文章に対する基礎知   識を頭に叩き込むことが出来るって寸法でさぁ(ウソ度82%)。    んで、本題。    このお話の中で登場する3人のヒロインの内の一人、さおりんこと新城沙織ちゃ   んがこれまた凶悪にカワイイんですよね〜。    いやもう、ナニが可愛いかって、そりゃ、とても口では言えませんぜ、ダンナ。    ………でも言っちゃう(笑)。    赤毛のさらさらさおりんロングヘアー。    ちょっとツリ目気味なんだけど、そこがまた魅力的な元気ハツラツな瞳。    バレーボール部のレギュラーメンバー。    ブルマからすらりと伸びた脚(…………もちろん、制服姿だってかわいいよ)。    意味不明なまでのノリの良さ、主導権はキミ、引っ張られるだけの僕。    話上手、身振り手振りで人を引き込むお喋りのテンポ。    見ているだけでこっちまで楽しくなってきそうな、コロコロと変わる表情、お   どけてみせたり、含み笑いをしたりと忙しい。    実はおばあちゃんっ子で、昔から怖ぁいオバケ話を聞かされてたせいかホント   は幽霊が大嫌いだったり………。    ………他人思いなところとか。    この上、バレー部部室で○○○が××××××××でもって□□の△△△がア   レしてこうして“ふきふき”しちゃったりなんかしちゃったりした日にはもぅ、   「さおりん、キミはなんてもう可愛いんだぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!」   と叫んでしまうのは天地天命の理でせう。<をゐ    そして、クライマックスを経て日常に戻ってきたあとのラストシーン。    放課後の教室で、後ろからそっと目隠しをされた、その手の温り、狂気に満ち   た夜の暗闇とはまったく違う、暖かな優しい暗闇を感じた時に。   「来年は、………一緒のクラスになれるといいね」    この場面転換の演出の妙!!    その後、少し照れながらも今度の日曜日に初めてのデートの約束をするわけで   す、指切りをして。    とにかく元気に溢れてて、周りの人にまでそのパワーを分け与えまくっちゃう   彼女の魅力に、バタンキューってコトかな。   ※「雫〜しずく〜」についてもっと知りたいという方は、下記のホームページを    アクセスしてみて下さい。 知ってる人は知っている「PLAY HOUSE KOBAYASHI」(ぼのやまさん)のペー ジ配下にある所で、基本的な作品紹介から、突発コピー同人誌2冊(16p、 12p)がそのまま掲載されているページ、3枚の描き下ろしギャラリー、批 評コーナー、キャラコン等が用意されています。     Title:毒電波はいかが?     URL :http://www.st.rim.or.jp:80/~s_yamada/word/denpa/denpa00.html 3-1.エヴァ・デュリックス(バーチャファイター) 3-2.きっと誰も見てなかったと思いますが、TV東京系でやってたアニメ版「バー   チャファイター」に登場する、DURALの開発を行なった女性科学者さん。    ………と〜ぜんキチP系の、ですが(笑)。    シリーズはじめから結構マッドなケがあったんですが、バーチャ2になっ   てからマッドの度合いに磨きがかかり、ラスト近くでは誰がどこからどう見   ても真性のマッドサイエンティストの名に恥じないキャラへとレベルアップ。     常に人を見下したような態度。     きわめて自己中心的。     キツめの眼差し。     ダークレッドの口紅の似合う薄い唇。     前にたらした髪でケロイドをかくした顔。     人の心をビシバシとエグるような論理的かつ極悪非道なセリフ。     高笑い。     サイエンティストの証たる白衣。     ………そして自分の造ったDURALに対する愛。    もう完全に典型的なアレもんでコレもんなソノ筋の人だと言えるでしょう。    でも、彼女は最後の最後で主人公アキラの“優しさ”に触れて(口車にのっ   て)――魔がさしたのでしょうか――思わず改心しそうになってしまいます。    もしもここで改心し、良い子ちゃんな科学者さんになってしまったりした   ら、それこそ“大洗海水浴場の浜茶屋で水っぽいソース焼きソバを理不尽な   値段で売り付けられた上、あろうことか人にぶつかってしまい、それを一口   食っただけで砂の上に落としてしまった。でも相手がヤーさんくさかったの   で何も言えずに泣き寝入りをした”ぐらいに許し難い事態になるところでし   た。    しかし、結局彼女は今までの自分の生き方を否定することは出来ず、    「そう、これがあなたの“強さ”なのね。      でも私には、受け入れられないもの………………………アデュー」   と、どこかの酔狂な大学生が美少女戦士を助けた後に残していくような一言   をアキラに返し、自ら死を選ぶのでした。    この時のイっちゃったような爽やかな(?)笑顔と、今までの極悪な諸行   の数々を評価し、今回の投票では3位を入れさせていただきます。