「雫〜しずく〜」とは如何なるモノか?
「痕〜きずあと〜」とは一体なんなのか?
今、その真実を赤裸々に暴く!!
……かどうかは誰も知らない知られちゃいけない、ことはないので説明しちゃおう。
その演出(ゲーム構成)は、“地味目の背景の上に登場人物を置く”+“全画面表示に文字を被せる”+“PCMによるホラーな効果音”という3つのパターンの組み合わせから成っています。
最初の項目は昔のAVGから続く演出方法(「道化師殺人事件(シンキングラビット)」が最初だったよ〜な)ですが、」「雫」では同じ立ちポーズにしても、キャラの口調に合わせてかなりパターンが用意されているのが特長となっており、特にさおりん(新城沙織)なんかは表情がコロコロ変わるキャラですから、すごく効果的だと言えるでしょう。
後ろ2つの項目は「弟切草」の演出方法。
また、場面転換のパターンが結構豊富(フェードイン/アウト等)なのも、評価すべきポイント。
機能面ではこの他に、ウィンドウサイズの拡大縮小が自由(これは驚いた)、物語途中でセーブ&ロードが可能、一つ前の選択肢に戻る機能、一度読んだメッセージの高速表示(ON/OFF可能)機能など、きっちりと作り込まれていて好感が持てます。動作速度もFMV-475NL/S(DX4 75MHz)上でストレスなくプレイできるので、Windowsアプリとして問題ないでしょう。
退屈な日常に狂いそうなほどイヤけが差していた、自閉症気味な主人公が巻き込まれた、“非”日常的な事件。
授業中に突然狂った言葉を叫びながら、自らの顔を爪で引き裂いたクラスメイト。
彼女が残した日記に来る日も来る日も書かれていた、
「今日も学校へ行く」
という一行のメッセージ。
“電波”という謎のキーワードを主人公に語る、神秘的な少女「月島瑠璃子」。
彼女の兄であり、生徒や先生からの信任も厚い細目の前生徒会長「月島拓也」。
おしゃべりで話上手、ロングヘアーでツリ目がちの元気な女の子「新城沙織」。
教室、廊下、体育館、生徒会室、職員室…………そして屋上。
日常を表す“昼”と、非日常が支配する“夜”、2つの顔を持つ学校を舞台に、伯父でもある現国教諭から頼まれた学園内での調査行が、主人公と3人の女の子を巻き込み――同行した娘とのラブコメを交えながら――事件の核心をあらわにし始める……。
別居中だった親父が突然の事故で死んで早一ヶ月。
せめて四十九日の間くらいはと、長い大学の夏休みの終わり、俺はかねてから予定していた旅行をとりやめ、田舎にある親父の実家へと訪れた。
幼い頃に両親を亡くし、俺の親父に扶養されていた従姉妹の姉妹たちも、悲しみに明け暮れていた日々に決別し、徐々に明るい笑顔を取り戻しつつあった。心に深い痕(きずあと)を残したまま、俺を優しく迎え入れてくれる彼女たち。だが事件は、そんな彼女たちの心を、冷たく非情に引き裂いていった…。
以上、マニュアルからの抜粋
前作「雫〜しずく〜」に比べて、より一般受けしそうな内容になってます。
なんと言っても、あの毒電波は強烈すぎましたから(笑)。