……オレは、自由になった身体を動かし、左手に握られた財布の中を確認してみた。
その中にあったのは、果たして、ポスタードリームのコイン投入口には大きすぎる１万円札と、ポスタードリームをするには役に立たない１０円玉、１円玉だけだった。

「そうか。さっきメッセで『悪魔城ドラキュラＸ〜月下の夜想曲〜』を買った時。
　……小銭（＝１００円玉）をほとんど使い切ってたから。
　あはははははは、そうか、それでか。あははははははは…」

雨の降り出しそうな、午後も遅い秋葉原。
三軒通りと言われるメッセサンオーや古川電気前の並ぶ通りの前。
そこに設置されたポスタードリーム前で、力無く笑う男の背中。
今日も、日本は平和だった。

〜 「人はポスタードリームのためにナニを捨て、ナニを掴むのか？」　完 〜　

「地球は青かった」……がっくし。

　世界を救うことのできるたった一人の少女は……そして、世界を救った。
　最愛の魔王（ひと）を、胸に抱いた小さな箱の中に閉じこめることで、世界を救った。
　“魔”は地上から姿を消し、赤き翼の天使もまた、すべてを失って何処かへと飛び去った。
　「これでよかったのだろうか？」
　旅を続ける者。森をゆく一座を率いるピアノ弾きの青年と、馬車の後ろで悲しい子守り歌を澄んだ声音で紡ぐ者達。
　国を復興する者。そのために力を尽くす亡国の王子と、その側に寄り添う娘。
　人は、それぞれの道を歩む。
　「これでよかったのだろうか？」
　時は流れて、人は成長し、そして老いる。
　美しく成長した少女は、形見となったバイオリンを今も弾き続ける。
　……あの時、選ぶことのなかった、もう一つの道を歩む夢、終わらない夢を見続けてバイオリンを弾く娘。
　老いた女王は、娘の弾くバイオリンの音色に耳を傾けて……今はもう、何も語らない。
　「これでよかったのだろうか？」

……なんだか、妙にやるせない、お伽話。

究極至高の贅沢“グ〜タラ”。
その起源は、古代中国にまでさかのぼることが出来ると言われている。
古代中国には、不老不死を得て神界に住むといわれる仙人と呼ばれた神にも近しい者達が居た。
世界の探求、より強い仙力を求めて日々精進する彼らは、また、永遠の時を楽しむ享楽者でもあった。
下界にすむ我々とは違い、“時間”をいくらでも与えられた彼らは、日々を無為にすごすことになんのためらいもない。酒を片手に、ごろんと横になったまま一月、いや一年過ごすなどということも極めてあたりまえなのである……我々とは違うのだ。

　なにもせず、無為に送る日々。
　それは限りなく甘美な時間。

そして、その時間の過ごし方にあこがれを覚えた、偉大なる愚帝がいた。
その男は、ある日から軍事・政事などの皇帝としての義務を一切を放棄し、三十路半ばから死ぬまで、ほとんどを何もせず横になって過ごしたと言う。
「ぐぅ」と眠りこけ涎を「たら〜」と垂らす、世界でもっとも偉大なる男。
宮殿に使える官吏、都に住む民達は、この皇帝の様を「遇垂（ぐうたら）」と評し（もちろん表立ってではないが）、失望と非難、そして幾許かのあこがれを持った目で見たという。

春、あたたかくなってきた日差しの中、なにもせずにただ眠る。
「春眠暁を覚えず」、まさに至言である。
夏、この季節こそまさにグ〜タラ。
この場合、「タラ〜」は涎ではなく汗であったりするのだが。暑さにやられてナニもする気にならない。ゴロゴロと汗をかきながら気だるい午後を思わず過ごしてしまう。これもまた真なり！
秋、なにをするにもいい季節だからこそ、グ〜タラ。
「人の一生は、なにかを為さずに過ごすには長いが、なにかを為そうとするには短かすぎる」とは誰の言葉だったであろうか？
冬、布団にくるまったまま一日出てこない、これこそ至福の時。
……もしくは、こたつでみかんを食べながらＴＶをボケっと見ている、これもまた至福ナリ。

一年３６５日、時間にすれば８７６０時間。
この時間をどれだけ無為にすごすことが出来るか？
「限られた人生を無駄に過ごす」、永遠ではなく限られたものを無駄に使うこと、それこそ、仙人にもかなわなかった自分のためだけの究極の贅沢なのだから。

そう言えば、エヴァの映画の併映は「ＬＵＮＡＲ〜魔法学園」なんだそうですね。あのＧＧで出てた「さんぽする学園」のアニメ版だと言うことで、結構楽しみ。
キャラデザの船戸明里さんの魅力全開な作画とお話し……だったらいいなぁ。

全然話しは変わりますが。
先月のInfowebから来た請求額を見て、ちょっち目ん玉とびでてしまいました。
やっぱ従量制では話にナラン！！
つーことで、引っ越しを考えよ〜と思ってます。面倒でヤなんですが、そんなこと言ってられる場合じゃないので…５ＭＢ制限もアレだし。＜しかも増量不可（1997/03/22現在）。
さて、せっかくだから某心当たりなプロバイダさんでも回って、ちょっくら案内でも見てくるカニ……っと（「痕〜きずあと〜」の梓の口調で）。

「sugichさん、今日はどうするんですか？」
「え、まぁ……ちょっと外出予定。９時には戻ってくるよ。ちなみに涼子ちゃんは？」
「はい、今日は池袋に行くんです」
（ギク）
「い、池袋の何処に行くんだい？」
「サンシャインなんですよ」
（ギクギクギクぅ）
「へ、へぇ〜、サンシャインに、ねぇ…」
「りえちゃんと一緒にプラネタリウムを見に行くんです。実は私の叔父さんが、そこのプラネタリウムの云々…」
「そうなんだ、いや、あっはっはっは」
（ヤベェ、ヤベェよ、どうしてこんな日に待ちかまえたかのように、池袋の、しかもサンシャインなんだ？　もしも文化会館で手提げ袋に山ほど同人誌を抱えた格好でバッタリなんてことになったら、どうしてくれるんだ！　涼子ちゃんの叔父さん、余計なプラネタリウムのチケットなんて送ってくんじゃねぇ〜っ！！）

………………隠れて悪いコトは出来ないもんだねぇ（爆笑）。

その後は、
裁縫道具等を扱っている別館の３階で、こちらも謎の都合により包装用などのリボンを物色。
これがまた楽しいんですよね。
「リボンってこんなに種類があったのか、目移りしちゃってなかなか決められない、楽しい〜」
……って感じ（笑）。
地味なのからレースや柄モノ・透けてるのやら紙リボン。
色も赤白黄色、紫ピンクにその他モロモロ。
上の画材と同様、こちらも眺めてるだけで楽しくって仕方ありませんでした……周りが女の人ばっかだったのが、ちょっと恥ずかしかったですけど。

さて、前フリはここで終わり。
以下に３月１６日に池袋文化会館で開かれる「リーフファン１／２」に出品する作品の宣伝を載せておきませう。

さて、それはそれとして。
もしもＭＤで発売されたＳＨＴで３本選べと言われたら、少し考えてから、
　「Thunder Force IV(Tecnosoft)」
　「鋼鉄帝国(ＨＯＴ・Ｂ)」
　「CRYING 〜亜生命戦争〜(SEGA)」
こう答えます。
かなりオレ様的趣味が出まくってますが、そこはソレ（本当はシルフィードとか武者アレスラとかゼロウィングとかジノーグとかデンジャラスシードとかスターブレードとかスラップファイトとかＶ・Ｖとかグラナダとかも死ぬほど入れたいんだけど、涙をのんであえて選ぶなら…）。

てことで今日のおことばでは、せっかくだから、この三本のうちから「CRYING 〜亜生命戦争〜」について軽〜く紹介（yes 好きな部分を書き連ねる行為）してみましょ。

　「CRYING 〜亜生命戦争〜(SEGA)」

１９９２年発売。
ＳＥＧＡの放った１人用横スクロールシューティングゲーム。
多関節・節足動物・メタボール的生物表現といったグラフィックが美しく、また、その動きが素晴らしい。
４タイプの自機を選択可能、全８ステージ。
その場復活型（コンティニュー時はStage最初から）、コンティニュー制限有り。
ボンバー無し、溜め撃ち有り。
基本的にはR-TYPEのような覚えて攻略するタイプ。
……難易度、高！！

• センス one of them
  

  店頭ではじめて見た時に驚かされたのは、そのパッケージデザイン。
  　青のイメージ ← 無機（電子回路）と有機（遺伝子）の重なり合う不可思議な記号のつらなり。
  　白のイメージ ← 白く抜かれた"CRYING"のレタリング。記号・合成・回路……そして、涙…。
  青の深さ、神秘性、不安感、もの悲しさ。
  今までに見たことのあるパッケージ全てが陳腐に見えるほどに、このデザインとイメージは強烈だった（タメ張れるのは、Wizardryシリーズぐらい）。
  

• 物語 supplements 世界観
  

  物語は語られる、静かに、重く。そして……かすかな希望を夢みて。
  故郷を汚し尽くした人類。
  その人類の新たな理想郷、植民地“アヴァロン”。
  レトロウィルスを用いた技術“生命改造法”による“惑星改造(terra-forming)”を行われた、地球からはるかに遠く離れた星。
  だがある日、謎の異常な放射線により、このウイルスが突然変異を起こしてしまう。
  　侵食される生物。
  　創り変えられる環境。
  　破壊される都市。
  そして、狂った亜生命群が最後に手にしたもの…………惑星改造失敗時のための中性子爆弾＝自らの破滅を望むための道具。
  

  　Avalon... the planet of dreams...has awoken to terror.
  　We must undo the mistakes we've made.
  　With the wonderous Bioships we sail!
  　We sail to save Avalon...
  　まもらなければならない。
  　…なぜなら、「ここは人類の夢の星なのだ――」
  

  衛星軌道上に浮かぶベイから、今、４機の飛行型生物兵器が発進する。
  狂った亜生物兵器群を一掃し中性子爆弾を奪い返すこと、それが、“生命改造法”によって創られた４機の亜生命兵器達――亜生命ウイルスに侵された科学者達自身をベースしている――に与えられた使命。
  唯一、人類にのこされた希望、理想郷を救うための…。
  

• サウンドs remains
  

  ◎。
  ぜひとも、低音が出るスピーカーなりで聴きたいところ。
  タイトル(&デモ)ＢＧＭの暗さ、最高不協和音、静かなＢＧＭ、生物なＳＥにゾクゾク。
  

• 近しいモノ
  

  → Ｒ・ＴＹＰＥIII ―THE THIRD LIGHTNING
  

  ＳＦＣで発売された、R-TYPEシリーズの最終作品。
  

  → Ｒ・ＴＹＰＥ SPECIAL
  

  R-TYPE, R-TYPEII, R-TYPE LEO, GALLOP の中から数曲を選んでアレンジを行ったアルバム。
  付属ブックレットは、R-TYPEの歴史年表やＲシリーズ開発史等の非常に充実した内容となっている。
  

  質問：なぜそう思うのか？
  回答：醜怪なる敵。
  　　　深い悲しみ、滑稽さ。絶望、人類の罪。
  　　　それでもなお……はるか彼方、かすかに輝いて見える光、行くべき未来の存在。
  

  上記「R-TYPE SPECIAL」付属ブックレットの１ページ目に、ちょっとした詩が載っている。
  

  　「エーテルの波を越えて　星の海を渡っていこう
  　　そこにはあきれるほどの
  　　まだ見たことのないものが　ちらばっているはずさ
  　　光を追い越し　時間を翔んで
  　　いつまでも
  　　どこまでも」
  

  Ｒ・ＴＹＰＥのバックストーリーを読み、Ｒ・ＴＹＰＥIIIのオペレーション"THE THIRD LIGHTNING"で使用される機体"Ｒ-９０(アールナイン・スラッシュゼロ）"の裏設定（マニュアル掲載）を知った後で、もう一度この詩を読み返した時。
  …涙が出そうになった。
  その想いに近しいものを、「CRYING 〜亜生命戦争〜」にも感じるという、ただそれだけのコト。
  まったもってコジツケ＆余談に近い話なので、わかる人だけわかってくれればいい。
  

  だから。
  「キャラが"○"や"□"だけでも、面白いシーティングは作れるかどうか！？」
  という問いに対しては、
  「ウソじゃないけど、ホントでもないね」
  と、そう、思っている。
  今でも「ＸＥＶＩＯＵＳ(namco)」が大好きなのは、"○"と"□"で撃ってよけるシューティング部分に惚れ込んだから……そうではないはずだから。
  

……しかし、まったくもってマトモな紹介文じゃないな。
それもまたヨシ！！

→ 昔、おばあちゃんの家で見ていた、晩ごはんを食べながら見ていた……多分。
　 「ザンボマグナムのかっちょ良さ」
　 「おまえたちがいるからっ！！」
　 「人間爆弾」
　 「特攻」
　 「ブッチャー断末魔」
　 「うち上げられた海岸、朝日の中、波の飛沫を被ったザンボエースの姿」
　 おもちゃのザンボエースは、オレのむちゃくちゃのお気に入りだった。
　 でも………今は、もう、失くなってしまった。

せっかくだから「声優白書 富沢美智恵〜SHADOW〜(LDソフト)」を秋葉原Yamagiwaで購入。

→ 美智恵さぁ〜〜ん。
　 再販された「きゃんバニ・エクストラ１」もしっかりゲットしましたよぉ〜（爆）。

せっかくだから「LeafFan 1/2 GUIDEBOOK(カタログ)」を秋葉原虎の穴でゲット。

→ サークルカットの解像度もっと細やかにしとくんだったと、ちょっと後悔。
　 さて、開催まであと二週間となった今日このごろ。
　 それではここで質問デス。
　 　問：こんな駄文を書き連ねているヒマはあるんですか？
　 　答：ヒマはありませんが、豊かな創作活動を行うには心に"ゆとり"が必要です。
　 ありなんありなん、さもありなん。

せっかくだから「NETIGAME(Newton版さめがめ:Enfour)」を秋葉原IKESHOPで購入。

→ さっそくインストールして、とりあえず１回だけプレイ……やっぱり“さめがめ”。
　 「ナデシコ」版とか「雫〜しずく〜」「痕〜きずあと〜」版を希望！！

せっかくだから「X-Port 日本語版(Newton用データ転送ソフト:Enfour)」を同じく購入。

→ UniFEP2.02が必須なことに、ちょっとだけ怒りを覚える。
　 各種テキストやpict&bmpを送れること、スナップショットなどは重宝…する予定？

せっかくだから「夢天幻想譚 四巻(著:冴木忍、角川スニーカー文庫)」を読む。

→ “時間モノは泣けるの法則”を再確認する。

やはりデスの魔力に取り付かれていたのでしょうか？
秋葉原、某古川電気で"1280円"の値札がついていたのを見たとき、瞬間的に――伊賀電が赤射し、コンバットアーマーに身を包むよりもなお早いスピードで――手に取って店員さんに差し出していたのは。
セガサターンマガジン・ドッグレース初登場時、誌上最低点にて人々を絶望と笑いの縁へと叩き込んだ“デス３兄弟”中もっともパワー溢れる帝王ガンシューティングゲーム「デスクリムゾン（エコールソフトウェア）」。
そして、家に帰り同時購入したＰＳ版「マクロス VF-X」もほったまま（でも涼子ちゃんにはただいまを言ったけど）サターンにセット。
……めくるめくデスな世界へ旅立ったのでありますデス。

・デステイスト溢れる、マニュアル掲載のストーリー。
・デステイスト溢れる、エコールソフトのタイトル画面。
・デステイスト溢れる、マッチョな敵"フライ・リハード"。
・デステイスト溢れる、声優２人の熱演と名セリフ"せっかくだから"。
・デステイスト溢れる、ステレオとモノラルしか項目設定が無いオプション画面。
・デステイストの神髄、ゲーム本編（泣）。