昨日の23時頃に10万アクセスを達成したそうです。
ありがたや、ありがたや。
いつもウチのページを見に来ていただいてる皆さん、御来店どーもありがとうございました。これからも、どうか一つよろしゅう御願いします〜。
……でも、だからと言って特別なタイトル絵になったりはしないのだ(笑)。
で、話は変わって…。
突然ですが今週のサタマガ、一番の見所はやはり、
「ひみつ戦隊 メタモルV」
でしょ(爆)。サターン野郎&女郎は、一人残らずこのページ(p82,83)に注目すべし!
製作はあの「MARICA〜真実の世界〜」のフェイクラフト。画面写真を見なくても、このブランド名だけで期待がイヤでも高まるってもんですが、困ったことに、紹介ページのキャラ&タイトルロゴを見てしまうと、その期待度が387倍(当社比)ほど跳ね上がります、これホント(爆)。
遠藤正二朗ホームページで、そのうちに情報やら設定やらが掲載されるコトを心待ちにしてませう。>all
「ユーズド・ゲームズ Vol.5」も出てました。
メガドライバーならまず読むべきは、あの傑作横シュー「鋼鉄帝国」の開発者インタビュー! いやもぅ、こう言う特集を組んでくれるからこの雑誌はたまりません(笑)。
この他、「光速船」や「カセットビジョン」の特集もあったりして、あいかわらず昔っからの家庭ゲーマーのココロを揺さぶってくれます。
あ、船戸明里さんの新刊「星の砂漠(タルシャス・ナイト)」が〜………当然即ゲット。
「北神伝綺 上(大塚英志+森美里)」も即ゲット。
「レッド・カード 1巻(島本和彦)」も即ゲット。
本はこんなトコで、次ゲーム(笑)。
「七ツ風の島物語」「SEGA AGES メモリアルセレクションVol.2」「BUBBLE SYMPHONY」も迷わずゲット。おっと、忘れちゃイケナイイケナイ、LAOXで予約していた「初音のないしょ(初回限定版)」もしっかり保護。
いや〜、給料出たと思って好き放題デス。さすが社会人(笑)。
……今日もとりとめ無し。
←のお昼寝琴音ちゃんGIFアニメ版は、小栗's Notebookさんトコの5万アクセス記念(とりあえずそういうタテマエ)ってことで贈らせていただきました。いや、お尻のかわいい千鶴さん(笑)に対抗するには、こーゆー路線しか無い、と思ったもので(<76%程ウソ)。
ソレにしても今月、メカ絵ばっかり根性入ってる気がするなぁ(実際には描くのにそんなに時間がかかってないメカ絵もあるし、レミィも琴音ちゃんも別のトコでヘンに凝ってたりはするんだけどね〜)。でも、うん、やっぱ男の子ならメカ、だよね……………当然、芹緒もメカだけど(笑)。<所謂『キャティの法則(ガルフォース)』
関係ないけど(全然関駅無いってことはないか。女の子のココロを持った、人に似てはいるが、人にあらざる異形のモノってあたりがセリオやマルチと同じだし)、今月のアフタヌーンで『ヴァンデミエールの翼』が最終回だったよ〜ん。
単行本2巻の発売は12月18の予定だから、忘れずにゲットしなくちゃね。
異形って言えば、サタマガで連載が始まった(現在2回目)『バロック▲前史』もグゥ。このわけわからん異様さとか妄想がとてもたのしー。発売がとても楽しみなゲームでせう。
この前某所のチャットで、ちょいと『SING!! SEGA GAME MUSIC presented by B.B.Queens』の話題が出て、今までこのCDの話題をリアルタイムで受け答えできる人に会ったことなかったので、結構嬉しかったり。
収録されてる中での個人的お気に入りは「クイズスクランブル3in1」から、「CRAZY CRAZY(宇徳敬子)」。なんか妙にノリがよくて好きなんだよねー、この曲。
……あぁ、とりとめ無し。
てことで昨日、無事に
「芹緒」入稿完了!
することができました。<パチパチパチ
ウチでまともなオフセ本を出すなんてのは今回が初めてなので、色々と不安もあったんですが、印刷屋さんの丁寧な対応とかに助けられて、めでたく入稿完了。これで「芹緒」に関しては、後は冬コミを待つばかり……ってコト。あー、嬉しいや。
しかし、安心するにはまだ早い。そう、そっくりそのまま「HM-13/Celio」の原稿描きが残っているのであった。
がんばれ、ヲレ&Yu.N&ぱえ&yamacha!
当日まで、あと1ヶ月しかないのだ!
……でも、とりあえず買ったゲームしよか(爆)。
左の絵は金曜日に買ったばかりのSQUARE製横スクポリゴンシュー「アインハンダー」のイラスト。
最初はNormalでプレイしてたんですが、あまりにあまりに難しいので、とりあえずコンティニュー・フリーのVery Easyモード(ただし得点無し)で最後までクリア。なんとかエンディングを見ることが出来ました。
3機種から選べる自機『アインハンダー』のメイン装備のバルカンは弱々でパワーアップ無し。そのため、道中で回収するウェポンをとっかえひっかえしながら、それに依存した攻略が必要になってくるというかなり硬派なシューティングになっています。ボスや中ボスの攻撃の多彩さはアレで、武器選択システムとあわせて、そこだけ半分アクションゲームをやってるような気分に(笑)。
SQUARE製てっことで、画面効果や演出はかなりハデハデ。ときたま自分がナニやってんだか、どこへよけたらいいのかさっぱりわからなくなったりする時もありますが、それはとりあえずヨシとしましょ。ムービーは面クリ時のハイライトシーンにたまーに挿入されるくらいで、ストーリーと雰囲気を盛り上げるのに十分役立っています。
CDへのアクセスも、ゲーム中はまったく感じさせません。面クリア時には、次エリアの指令を流しながらロードしているようで、これもいい仕事してると言えます。偉い!>プログラマさん
全体的に、きちんとした作りの頭を使う覚えシューとしてうまく出来てます。個人的評価で85点をあげちゃいましょ〜。
………でもこれ、一発死(ウェポンによる限定的なシールド効果があるにしても)&Notその場所復活というシステムに加え、敵ボス&中ボスの攻撃が鬼のよーに多彩&耐久力高し、というあたりで、あからさまに『初心者お断り』。これは、ヌルいゲームに慣れてる人が単にSQUAREブランドで買ったりしたら、「クソゲーじゃぁ!」の一言で片付けられてしまいそーな、そんな悲しい予感。
簡単に投げ出さず、できれば、しっかり覚えてしっかり攻略して、しっかり巧くなって楽しんでもらいたいゲームですね。
こんな意味不明な標語が採用されるぐらいなら、レミィの諺だって捨てたもんじゃないよなぁ……などと考えてるそこのアナタ。日本語は正しく使うよう心掛けましょー(笑)。
「電撃大王 12月号」が出てました。
真っ先に読むのは当然「To Heart」。今回はつーいにあのマルチが登場ってことで、はてさてどんなお話になることやら……というのがたいていの人の素直な反応なんでしょうが、ヲレ様的問題は「セリオ」が出るかどうか、コレに尽きます。
『結論:出てます』
でもでも、こんな目つきの悪いメイドロボには、とてもとえも恐くて頼み事なんてできましぇ〜ん(笑)<p168-169参照のコト。
………しかししかし。今一度よく考えてみませウ。
何故彼女はこんなこわーい顔(2コマ目はそうでもないんだけど)をしているのか? その理由は……………はっ! そうか、それはきっと、今日薫子さんにイヂワルされた時のことを思い出して、ムカッ腹を立てていたにちがいない!!!!!<ホントかー?
あぁ、なんて可哀想なセリオ。がんばれ、君の未来はちょっとは明るいぞ!
とかなんとか言ってますが、結局は「セリオ出てればそれでよし」であったりするんですケドね。<それかい。
てことで、MDシューティング・ヲレ様ベスト3と言えば「ThunderForceIV」「鋼鉄帝国」「CRYING」となるんですが、それから惜しくも漏れてるにしても、やっぱり好きなのがコレ「ゼロ・ウイング(東亜プラン)」。
寸詰まりな自機"ZIG-01"がどこかコミカルなわりに、やっぱり中身は東亜的な難しさを持った佳作横スクロールシューティングです。
ACからMDへの移植は、本家本元東亜プランが自ら担当。そのデキの良さに関しては太鼓判を押してしまいましょ。
で、とりあえず細かいことや解説は、メガドライバー必携の同人MD辞典「メガディクショナリ」を読んでもらうとして(手抜き)、ここで特に言いたいのは、その音楽のカッコ良さ。AC版のギンギンギラギラした東亜的音色から、ロック的アレンジを加えたMD版は、これまた一味違った魅力があります。
中でも好きなのが「OPEN YOUR EYES(STAGE1)」「NEW DAY FOR ME(STAGE2)」「SAME ONE(STAGE7)」「HIT MAN(STAGE8)」の4曲。どれもこれも、シューティング魂を熱く熱く熱く燃えさせてくれる名曲です。個人的には、MD版ミュージックモードで「SAME ONE」から綺麗なタイミングで「HIT MAN」につないだ時の、あまりにあまりなカッコ良さがオススメの聴き方。震えがくるほどにカッコよくって、マジ泣けてきます。
ま、一度だまされたと思って聴いてみて下さいな。
てことで。
通勤電車の中ですることと言ったら。
1:寝ること 2:マンガを読むこと 3:小説を読むこと 4:Newton絵を描くこと
…という選択肢があるのだけれど。
マンガも買ってないし、Newton絵に集中するほどの気分でもないし、寝るのは朝だけで十分だったりした場合には。ここ最近、家で「積読」になってる文庫本の山の中から、少し前に買ったハヤカワSFを一冊、通勤鞄の中にほうりこんだままにしてあるのをゴソゴソと取り出して、読み出したりするワケです。
「星は、昴(すばる) 谷甲州著:早川書房刊」
航空宇宙軍史やヴァレリアファイルなどの作品で有名なSF作家、谷甲州氏の、(多くは88年〜95年の間に)SFアドベンチャー誌に書かれた宇宙SFモノ10編を集めた短編集がこの本。短編集なので、会社←→家の間の電車に揺られている時間でだいたい一本ずつ読めてちょうどいい、というのがなかなかいい按配なのです。
今のところ10編の内の5編までを読んでいるんですが、その中での(まだ全部は読んでないので)お気に入り……というか、読んで思わずもう一回読み返してしまった、という作品が2編あります。表題作「星は、昴(すばる)」と「コズミック・ピルグリム」が、それ。
「星は、昴(すばる)」は、ラスト6行のカッコ良さと泣けさ加減が、とてもグゥな作品です。
――天体観測を行う互いに遠く離れた2つの基地にそれぞれ居る、互いの顔も本当の声さえもしらない2人の研究者。遠く離れているために38日というタイムラグを経て行われる通信は、それでも、孤独な研究者達の心にゆとりと楽しみを持たせるには、とても重要なものだった。そんな毎日の観測と通信のサイクルの中で、ある日、相手からの規則正しかったはずの通信受信時間が、なぜか時たまズレることに主人公は気付く。そしてその原因がわかった時――
このタイムラグ38日という時間と、通信という行為の意味、そして表題が、ラスト6行でバッと集約される様は、読んでいて鳥肌モノ。
また、そのメインテーマとは別に「超空間回廊を定期巡回するバス」っていうSF小物的なネタが妙に面白いのも、個人的にポイント高いです(笑)。
「コズミック・ピルグリム」は、ロボット(AI)のココロネタで攻める作品。
――銀河垂直方向外円に向かって異文明探査を行う調査宇宙船に乗り込んでいるのは、一人の男性宙航士と、「サラ」と名付けられた女性タイプAIだった。調査も最終段階を迎え、結局何の収穫も得られないまま地球への帰還の途につこうとした2人だったが、その最後の最後に、奇妙な情報を発信しているように見える星団を発見する。調査を行うためその星団へと跳ぶ(超高速航行)のだが、しかしその時、サラが突然叛乱を起こす。その理由は?――
お約束と言えばお約束なお話なんですが、なんだかんだでこういうのは好きです。
その他、「情報」に対する考え方や「文明の寿命」にこだわるあたりが面白読めるでネタしょ〜(他の作品でも述べられていることではありますけど)。
……それにしても、たった600円で「うはー、面白いなぁ。ググっと来るぜー」という気分で涙ちょちょ切れになれるんですから、コストパフォーマンスの高さと言ったら申し分なし。秋葉原でワゴンセールされてるクソゲーを買って「うはー、こいつはすごいぜ。ググっとくるぜー」というのとは、全然違うのがポイントかも(笑)。<どういう対比だか
e-LOGINは、毎月「To Heart」の連載ファンページを持ってくれてるので、デフォ買いなのは当然なんですが。
今回は「脇役ファイト!なのだ」ということで、雅史やら綾香さんや坂下さんにシンディさん、おまけにいぢめっ3人娘の岡田、松本、吉井さん。脇をしっかりと固める人達が、それぞれ1枚のCGと一緒にぱぱぱと簡単に紹介されてました……紹介されてるのは、それはそれでいいんですが……ナニか足りない、とてもとても大切な「To Heart」(ヲレ様的)真のヒロインの名前がどこにも無い。
「なぜに芹緒がおらぬ!!!!」
……と思った全国1万827人(根拠less推定)の彼女のファンの抗議の声を、編集部の皆さん&担当者さんに伝えてあげませう。どうやら、e-LOGINホームページも出来たそうですしね(笑)。
さて、それはそれとして。
今日はウチのページの更新頻度と「What's new」について、ちょいと解説しておきませう。
基本的な運用
例外的な運用
この例外の中で特に気を付けておいてもらいたいのが、「リンク系の修正で、コメント変更はWhat's Newに反映されない」という点。
実は今一番更新が多いのは、表には現れてきませんが「芹緒おねーさんのリンク集」なのです。セリオ関係の情報が入ってきたと同時に更新されるのですが、それが多い時には1日で5〜6回近く。そのほとんどが既存リンクへのコメントの追加・変更のため、上記ルールの適用により「What's new」には(困ったことに)一切書かれないのです。
ページを見に来ている方には、とてもわかりにくくて申し訳ありません。
ただ、運用・更新の手間やらなにやらを考えた結果、現在のこのような形になっているため、その運用方針を変えることはしばらくは無いと思います。
どうか御了承下さい(ぺこぺこ)。
とある秋晴れの休日。
駅前にあるゲーセンの対戦台でめずらしく連勝することが出来た耕一は、「ストライキファイター3’のテーマ ORANGEバージョン」を気持ちよく口笛で奏でながら、柏木家へと続くいつもの帰り道を歩いていた。
そろそろ冬が近づいてきたというのに、今年は例年よりも暖かいそうで、あまり厚着とかをするほどの寒さでもなく、スポーツ・芸術・読書、何をやるにしても本当にいい季節になっている。ただし、グ〜タラ大学生・柏木耕一のやりたい事リストの中には、先に挙げた三つの項目は入ってなかった。その代わりとして、食欲・ゲーム・昼寝が入っている所に、少し情けなさを感じないわけでもない。
(……まぁ、こっちに来てる間はこんなのもいいよなぁ。大学生の特権だし)
しばらくすると、少し前の方を、自分と同じようにてくてくと歩く、よく見知った女性の後ろ姿が目に止まった。
「千鶴さーん」
「あら、耕一さん」
大きなコットントートのバッグを抱えた千鶴は、後ろから駆けてくる耕一の声に気付くとそちらを振り返った。肩にかかる黒髪がさらりと流れる。
耕一は彼女の側まで駆け寄り、歩みを戻すと、そのまま一緒に隣に並んで歩き出す。
「今おかえりですか?」
「うん」
千鶴は、背丈の差の分だけ少し見上げるように首を傾げて、にこにこしている耕一の顔を覗き込む。
「なんだかすごく上機嫌ですね、耕一さん」
「そうかな?」
「ええ。何かいいことでもあった………あ、もしかして駅前のゲームセンターの対戦ゲームで勝ったから、とか?」
「ぴんぽーん、正解です……って、千鶴さんには俺の行動パターンというかなんというか、バレバレだね」
「だって、耕一さんったらこちらに来て暇な時はいつも、
1:駅前のゲームセンターで対戦ゲーム
2:駅前のパチンコ屋さんで無駄使い
3:駅前の本屋さんでエッチな本を立ち読み
4:家でグータラ
のどれかのパターンじゃありませんか」
「うっ………いやまぁ、それは確かにそのとおりなんだけど……ソレ、誰かから聞いたの?」
「さぁ、誰でしょうね」
クスクスと笑う千鶴。
「そ、それはそうと…」
分が悪い事を悟った耕一は、とりあえず別の話題に変えようとした。
その時、千鶴の抱えてる大きなバッグから漂ってくる香ばしい香りに気が付く。
「……それはそうと、なーんかいい匂いしてるんだけど」
「わかります?」
「その長細い包みから、こんがり焼けた――そう、フランスパンかな、多分――の、香ばしい匂いがしてる」
「ぴんぽーん。正解です」
さきほどの耕一の口調を真似ながら、『ぴんぽーん』とお茶目に人差し指を立てて、にっこりと微笑む。
「このバゲット、駅前に最近できた、おいしいって評判のパン屋さんで買ってきたんですよ。きちんと焼きあがる時間を計って買うようにしたから、本当に焼き立てなんです」
「へぇ、本当?
確かに『焼き立てだーうまそうだー』って感じだよね、これは」
クンクンと軽く鼻を鳴らしてから、耕一は香りを楽しむように大きく息を吸い込んだ。
「ところで千鶴さん、それ、持とうか? どうせ俺手ぶらだし」
両手をぶらぶらさせながら、荷物持ちを名乗り出る。
「大丈夫です。このバゲットと菓子パンが幾つか入ってるだけですから」
「そう? 結構色々入ってて重そうに見えたんだけど、まぁ、それならいいか。
じゃぁ俺は千鶴さんの隣で、その香りを存分に楽しませてもらおっかな」
「はい、香りだけならいくらでも、只今無料御奉仕中ですよ。
パンは、家に帰ったらすぐお茶にして、その時にいただきましょ」
にこにこしながら答える千鶴に、こちらも負けじとにこにこする耕一。
「こんなおいしそうなパンなら、いくらでも食べられるかも〜、俺」
「残念でした、このバゲットは1本だけなんです。でもその代わりに、おいしそうな菓子パンもいろいろと買っておきましたから」
「おいしそうな菓子パンって、何を買ったの?」
耕一の問いに、千鶴は指折りながら数を数えはじめた。
「えーっと……まずデニッシュが四個、チョコロールが二個、クリームーホーンが二個…」
「ふんふん」
「…それから小倉あんぱんが一個、うぐいすあんぱんも一個、これは梓が好きなのよね。で、ガーリックトーストが二本。楓の好きな辛口カレーパンが一個にチーズカレーパンが一個。あと、せっかくだからパンにつける手作りジャムとマーマレードの瓶も買って。それから……そうそう、おいしそうだったからピザも四切れでしょ、一口ちびロールパンを確か300gに、フレンチトーストのバターとココアがそれぞれ2個ずつと、それと………」
両手合わせて指折りながら、買ったパン(+その他若干)を列挙していく千鶴の声。ピザのあたりから、耕一の『にこにこ』は次第にひきつった笑いに変わり始めた。頭に大きな冷や汗マークが浮かぶ。
「ちょ、ちょっとちょっと千鶴さん、ちょっと待って。全部合わせて一体どれだけ買ったの?」
千鶴の声をさえぎるようにして、慌てて訊ねてみる。
その耕一の声に、バッグの中を覗いて、直接パンを包むビニール袋の山を見て数え直す。
「全部でですか? ええと……ひのふの…やのとうの…………にじゅいち、よん、ろく………さんじゅ、さんじゅさん……。
………ちょっと、買いすぎちゃった、かな。テヘっ」
覗きこんだバッグからおずおずと顔をあげると、チロっと舌を出してごまかし笑い。
その仕草に、耕一はすかさずツッコミを入れた。
「ち〜づ〜る〜さ〜ん。『テヘっ』はいいけど、また梓に『なんでこんなに山ほど買ってくるんだよ』って怒られるよ、これはー」
「そ、そうですよね。
本当はトレイをレジに持っていった時にも、少し買いすぎたかな、なんて思ったんですけど…………でも、あんまりおいしそうだったから、ついあれもこれもってぽんぽんっと……あの、どうしましょう、耕一さん」
「ついぽんぽん……って(どうやってトレイに乗せて持ってったんだか)、まぁ、俺は別にいいんだけど。でも、さすがにコレを全部食べ切るのは結構大変だと思うよ。確かに『食欲の秋』とは言うけどさ」
耕一のもっともな意見を聞くにつれ、だんだんと眉尻が『ハ』の字に下がってきて、本当に困ったなどうしよう、という顔になる千鶴。
その表情の温度変化を少し面白がって眺めながら、『帰ったらどうやってフォローしようかなぁ』と、思案を始める耕一だった。
あいかわらずの千鶴さんのボケが冴え渡る、そんな『食欲の秋』の午後の1シーン。
〜 ごちそうさまでした 〜
てことで、Appleの全製品(創世記から現在に至るまでに製作された全てのApple製品)をプロダクトデザインの視点から考察するという本が発刊されたそーです。
全288ページ・フルカラーという豪華な仕様で、AppleIIからMacintosh関連、LisaにNewton、Pipinまでとにかくきちんと発売された製品から、開発中断された製品のモックアップ資料まであわせて合計400枚もの図版を収録。Appleの全面的な協力により、製品すべての開発コードネーム、開発時期、担当デザイナーなどのデータももってけドロボーという感じで収録。フリークにはたまらない内容となっているそうな。
で、このApple製品のデザインがえらく好きなヲレ様(単に自分の愛機Macintosh ClassicとMP130が好きという話もある)としては、なにがなんでも手に入れたい本ではあるのデスが……その立派な装丁&内容に比例して、御値段がなんと8800円!
…………ゲームを買うか、本を買うか……悩ましいぞぅ(笑)。
実際の装丁や詳しい内容については、The Newton Shop Homepageをご覧になって下さい。Babelから地球軌道上、宇宙(そら)へと…。
Guardianの追撃を行うため、Brigandineによるバックアップと換装を行ったThunderForce222部隊は、地球軌道上へとその翼を向けた。残存するGauntretはセネス機を含めて三。そのあまりに少なすぎる戦力で、Guardianによって掌握された宇宙艦隊――かつては地球を守るという大言の下、Vasteel-technologyにより次々と建造されていった計八隻からなる最新鋭艦隊――と渡り合わなければならない。
その無謀な試みが成功する可能性は?
……いや、可能かどうかが問題なのではなかった。生きて帰ることなどどだい無理な作戦であり、もともとこの特殊部隊は、ただGuardianに一矢報いるという、そのためだけに設立されたものではなかったか……ゆえに『死ぬことの無い』C-Dが優先してパイロットとして選ばれたのだから。
:
:
軌道上での戦闘は苛烈を極め、輝く光球が宇宙を埋め尽くした。
爆発四散する機体。イオンエンジンが最後の輝きを放って砕け散る時に放射する幾筋もの光の矢。制御不能となったCraw-Unitが赤く燃え尽き消える。一機は人形機動兵器のレーザーソードの直撃を受け、一瞬に蒸発して消えた。一機はBrigandineのDown shieldを暴走させたまま、敵艦もろとも自爆して果てた。
誘爆を繰り返しながら艦体中心から二つに折れて沈む船達。
その屍から広がるガスと鉄屑の雲を切り裂いて、Judgement Swordは月を目指して加速する。
セネスは、被弾し傷だらけとなったBrigandineという重い鎧を脱ぎ捨て、新たなる機体Vambraceとなってそれを追った。
そして、ただ一機となった彼女の前に姿を現わしたもの。
Judgement Swordから放たれた赤い翼を持つ小型戦闘機。その機体が発する識別番号を確認したReffiが、ALERTサインと共に告げた『それ』は、すべての始まりを示す、全てのVasteelの母たる存在を示す名だった。
▼ The enemy is approaching fast! Area Guard Name:E5_SP04B_SS Vasteel Original That was when it all begun. |
〜 Thunder Force V / Stage5 "Judgment Sword" 〜
Babel最深部におけるE4_F01B_SS(Guardian's Knight)との戦闘は、終局を迎えつつあった。
G.K.のレーザーバルカン掃射をReffiからの戦闘指示予測により回避、下方に回りこみつつ腹部機関部に向けてRange2フリーレンジを叩き込む。重力制御によりバルカンからの回避高速機動から一転して完全な相対停止状態へ、そして姿勢制御バーニアを吹かしつつG.K.の死角から外れないように姿勢と位置を保つ。Reffiからのバックアップがあるとはいえ、機体制御と火器官制の主なタイミングやコントロールはセネス自身が思考制御により行っており、その腕は、間違いなくC-Dとして3度目の生を得るに足りうるものだ。
Gauntretと同じ素材――高密度HVT複合装甲――に覆われたG.K.の腹部ユニットは、先程からのRange2集中照射のくり返しのため、その装甲は赤熱して悲鳴をあげていた。そしてついに最後の1枚をも溶け崩れ落ちる。G.K.が回避のために高速機動形態へと移行、バーニアを吹かす刹那のタイミングも許さず、セネスはオーバーウェポンを発動させた。
暴走した80兆のナノマシンが量子崩壊を起こす時に生じる強大なエネルギーは、青白い雷となってむき出しのG.K.機関部を貫いた。
悲鳴とも怒号ともつかぬような唸りを上げるG.K.
その時。セネスの戦闘機乗りとしての勘が、愛機のスティックを思い切り前に倒させた。
GauntretがGキャンセラーをも効かないほどの急速下降機動を行った半瞬後れて。主機関からのオーバーロード・エネルギーを全て右腕の大型荷電粒子砲に流し込んだ――自らの砲芯を融解させながら、回路の過負荷と主機関からの誘爆に砕け散りながら――G.K.最後の一撃が、己が主人の居城であったBabelをも貫く光の剣となって、今、振り下ろされた。
輝く光の剣は、すべてを消滅へと導く。
それは、セネスの乗るGauntretを破壊するための一撃だったのか、それとも……。
〜 Thunder Force V / Stage4 "Guardian's Guardian" 〜
つーわけで、THUNDER FORCE222部隊に席を置く者はすべからく、今週のサタマガ(1997/11/14号、テムジンが表紙)をゲットすること……なぜなら、上記タイトルのようなオールカラー5ページによるTFV特集が組まれているからであ〜る。
企画・構成は、以前ドッグレース推奨名馬コーナーでTFVを紹介し、その熱いメッセージでTEAM全員を涙させたという馬波レイ氏。
その扉ページのカッコ良さに涙してページをめくると、まず、テクノソフトホームページやCD-ROMをパソコンで開くとわかるKaisetu.txt(Vasteel等の技術用語集)、Report.txt(セネス大尉のGUARDIAN破壊直後の独白によって綴られる戦闘レポート)などから抜粋された「公式設定資料」と「開発スタッフインタビュー」が見開きで。知っている人は知っている内容ではあるけれど、絵を描いたりする時の手軽な参考としての価値は大きい。開発者インタビューは、トゥルーエンドを解釈する上でも重要なものになってるので必見。
次のページをめくると、こちらは「全ステージ攻略(簡易版)」と「ユーザーからの反響」というアンケートハガキからの抜粋記事。初心者向けの内容になってるわりに、一番詰まると思われるラスボス攻略が(ネタバレに触れるために)省略されているのがちょっと残念かも。
この時期に特集を組んでくれるという、あまりに粋な計らいに大感謝。>サタマガ編集部
今回の特集を読んで、より多くの人がTFVの素晴らしさに気付いてくれることを……。